「ミニマリスト」と本人が
名乗っていたわけではいないけれど
いつも同じスーツを身にまとい
トランク1つで旅をする
「男はつらいよ」の寅さんを
僕は勝手にミニマリストだと思っている
真っ白い壁に、何も置かれていない部屋
シンプルで、無駄がなく、デザイン性に優れている
機能的で、効率的
ミニマリストに対し
僕は最初
こんなイメージがあった
それはそれで
素敵なところがあって
勉強になることもたくさんあって
今もあれこれと
参考にさせていただくことが多い
ただ全部が全部
「そうならないといけない」
とも思っていない
自分がミニマリズムと向き合っていく過程で
「いろんなミニマリズムがあっていいんだよな〜」
と思うようになり
ミニマリストは
“自分にとって必要なモノ”を必要なだけ持っている人
という考えに着地した
そして僕が憧れるミニマリスト像って
どんな人だろう?
って考えたとき
イメージに近かったのが、寅さんだった
寅さんの荷物は、たったこれだけ
(寅さん記念館の展示を拝借)
お金は全然持っていないし
不器用だけれども
人の懐にスッと入っていき
あっという間に周りを笑顔にしてしまう
人情に溢れ
「バカだな〜」なんて呆れられながらも
関わる人達と、心で向き合い
みんなから愛される寅さん
そんな寅さんの人柄と、人間力に
「男はつらいよ」シリーズを
観れば観るほど、圧倒される
もちろん映画の中の人で
実在したわけではないけれど
地位や名誉、場所やモノ
にとらわれず
関わる人を大切にしながら
少ない持ちモノで
笑顔で楽しく生きている寅さんは
やっぱり今日も、僕の憧れ
寅さんの言葉
時代を超えて、心に語りかけてくる
そんな言葉