ちょこちょこ連絡はとっていたけれど
最後に会ったのは…5年前？
という前職時代の後輩から
唐突に来た連絡
「ちょっと会いたいんで、来てもらえません？」
僕の住まいは、東京
連絡をくれた後輩は、福岡
どこから突っ込んでいいか
ちょっとわからなかったけれど
後輩のどストレートな言葉に
ものすごく惹かれので
二つ返事で答えた、「行くわ」
旅路の荷物はいつもながら
リュック１つ
実家に帰るときと、ほぼ一緒
これとこれがあれば
どこでもこんな風に過ごせる
そんな風に、自分のことが
自分で細かくわかってきたので
だいぶ身軽にどこへでも
行けるようになった
考え出すときりがない
手荷物を増やす不安は
連れて行かない
連れて行くのは、最低限の備えと
楽しむ気持ちだけ
数年前の心に余白を持たない自分なら
後輩のこの言葉に
「何言ってんの？遠いよ」
なんて真面目に
返してしまっていたかもしれない
でも、身軽になったおかげで
面白がる余裕が持てた
「行くわ」と答えた後
「来てさえくれれば、こちらで全部準備するから、身軽に来てね」
なんて後輩から来た、温かい言葉に
一見、ぶっとんでるように見えた
あの言葉の裏に
色々な想いが詰まっていることを
しっかりと感じた
空港に向かう
電車の窓から見える景色が
なんだかいつもより
優しく見えた
