我が家は普段、ほぼ外食をしない
僕は相方が作ってくれるご飯が好きで
仕事終わりも、真っ直ぐ帰宅する
相方が自炊してくれるおかげで
我が家の食費も抑えられ
本当に日々、感謝
そんな僕だが
昨日は久々に、外食をした
相方が、実家に用事があり
帰っていたので
夕飯を自分でつくろうかとも
思ったのだが
そんなとき、ふと頭に浮かんだお店があった
少し前に相方と行った
近所の中華料理屋さん
ご飯は美味しかったし
昔ながらの雰囲気が、たまらなかった
「あそこにまた、行きたい」
そう思い、ふらっと一人で行ってみた
「ごめんね〜あと30分で閉店なんだけど、大丈夫？」
と店のおばあちゃん言われ
「ギリギリに来てしまい、すみません」
と言って、慌てて注文した
店には僕ともうひと組
年齢はちょっと上かな？と思われる
夫婦が食べ終わって
ビールを飲んでいた
僕の頼んだラーメンが来た頃
夫婦は席を立ち、お会計へ
注文をとっていた、おばあちゃん
膝が悪いのか、ちょっと歩くのが
おぼつかず、不安定
そんな姿に気づき、気を利かせて
夫婦が食器を厨房近くまで
運んでいった
そして、お代を渡し
「美味しかったですー！近いから、また来ますね〜！」
と笑顔で帰って行った
あぁ〜、なんて温かいんだろう
お酒も飲んでいないのに
店にいるだけで、いい気分になり
追加でビールを頼みたい気持ちになったが
閉店間際なので、今回は遠慮した
夫婦が帰り、僕一人になり
美味しいな〜と思いながら
ラーメンをすすっていると
店主のおじちゃんが、笑顔で僕の所にやってきて
「最後の一人になっちまったな〜、これ持ってけ」
と、またお菓子をくれた
「いやいや、こないだもいただいたので！！」
と慌てて返そうとすると
「うちの店、味に自信ないんだよ〜！！」
なんて笑いながら言うおじちゃん
もう、このおじちゃんの茶目っ気に
すっかり虜になってしまった
さっきの夫婦が帰りに
自然と食器を運んでいきたくなった理由が
とってもとっても、わかる
このお店は、自然とそういう気持ちになれてしまう
温かいお店だ
自転車を漕ぐ、帰り道
春の夜風が心地いい
お腹も心も満たされて
とても満足
中華料理屋さんにお支払いした
ラーメン代850円
こんなに気持ちよくお金を使えるって
なんて幸せなことだろう
日々、仕事をし、お金を稼ぎ
無駄な出費をしないよう
節約を心がけているけれど
それは、こういう所にお金を使うためだ
と、改めて再確認
