僕には、たまらなく好きになった人がいた
生涯忘れられない人になるだろう
その人のことはとても好きだったのだけれども
僕とびっくりするぐらい「真逆」な人だった
僕がラーメンを食べたいと言えば
いやパスタだろ、と答え
もう少し店を見たいと言えば
私はもう帰りたい、と言う
二人で行ったハワイ旅行も
「僕はどうしてもあのカフェにだけは行きたい。あとは全部付き合うよ」
そう約束して出発したが
当日、時間が押すと
真っ先に削られそうになったのが、僕の予定
さすがにそれだけは譲れず、大喧嘩になった
気づけばいつも喧嘩
喧嘩を通り越してもはや戦争ではないか?
と思ってしまうぐらい、喧嘩して喧嘩して、喧嘩の毎日
喧嘩が日常茶飯事すぎて
一緒にいる友人も慣れてしまうぐらいに
しかし、そんなに喧嘩ばかりの毎日だと
流石にこの人とこのまま付き合っていけるのだろうか?
と、将来に不安を覚えるようになった
好きという気持ちがないと、成り立たないのが恋だけど
好きなだけじゃやっていけないのもまた、恋である
ある日、些細な喧嘩から
それまでのあれこれにも引火し
この関係をそもそも続けていくべきなのか?
という話になった
つまり、別れるかどうか
という話になったのである
彼女からは
「ちょっと一日時間ちょうだい。頭整理して連絡する」
と言われた
僕は「ついにこの日が来たか…」
という気持ちになり、彼女からの連絡を待った
その日は一日そわそわして
何も手につかなかった
喧嘩してしまったことを悔やんだりもした
けれど、こんな感情をあらわにしていつも怒ってしまう関係
このまま続けたところで、お互いのためにならないのかも
ならば、ここで別れるという選択もしょうがないのかもしれない
そんな風にも考えていた
どちらにせよ、僕一人で決められることではない
彼女がどんなことを考えているのか
それを受け止めた上で、話し合おう
そう考えながら連絡を待ったのだが
待てど暮らせど彼女から連絡はなかった
思い詰めてしまっているのかもしれない
けれど、何かあったのか心配でもある
一応、念の為連絡をしてみるか
と、僕の方から連絡を入れてみる
「今日、どんな風に考えてた?今日の今日で決断しなくてもいい。
何を考えていたのかだけでも、少し聞きたい」
そう連絡を入れ、数分後
彼女から連絡が返ってきた
僕は背中に冷たい汗が流れていくのを感じた
緊張が最高潮に高まる…
なんて連絡が来たのだろう
やっぱり「別れたい」と言われてしまうのだろうか
今日が最後の日になるのか…
恐る恐るLINEを開く
その返信に、僕は度肝を抜かれた
あれこれ想定していた答えの、どれにも当てはまらない答えが返ってきた
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▼noteにてエッセイマガジン「偏愛人間図鑑」公開中
僕には、どうしようもなく好きな人たちがいる。
正直、理解できないことが多い。共感できるかも怪しい。真似したいとも思わない。
それでも、なぜか無性に会いたくなる。
それはきっと、いつの間にか凝り固まった僕の固定観念をぶち壊し、新たな気づきや視点を与えてくれるから。
このマガジンは、そんな「愛すべき偏りを持った人たち」の記録です。
少し不思議で、でもどうしようもなく魅力的な人たちとの出会いを通して、世界が少し広がるような、そして最後には心がほのぼのしてくるような、そんなエッセイを書いていきたいと思います。


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日々「ほのぼの」するために試行錯誤したあれこれや、今後の企みをありのまま綴っています。
直近では、正社員を辞め、月の半分だけ派遣仕事、あとはやりたいコト(エッセイと珈琲)をすることにした
「複業生活」についての奮闘記を綴っています。












