【エッセイ更新】すべらない元彼を持つケーコ

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高校時代からの友人に、ケーコという女性がいる
彼女には「すべらない元彼」が一人いる

いや、正確には何人かいる
ケーコの恋愛の話は聞くたびに
「どうしてそんなことが起きるんだ」と思うような出来事ばかり
周りの期待をいつも裏切らない

その中でも、僕にはどうしても忘れられない「元彼」がいる

彼はケーコより5つ年下で、地元で出会った人だったという
二人は仕事の都合で、ほぼ同じタイミングで上京した

ケーコは以前にも一度上京したことがあり
地元に戻って数年過ごし
この彼とまた上京した形だったが
彼にとっては初めての「東京」
まだ二十代前半

環境の変化と刺激的な日々を目の前に
彼はすっかり遊びたい盛りになっていってしまったらしい

女性の勘とは鋭いもので
「これは何かあるな」と思い
話し合いにてケーコが歩み寄るも
彼は頑なに「何もない」と言ってはぐらかし続けた模様

そんなある日、彼がケーコの家に泊まりに来て
風呂に入っているときだった

テーブルに置かれたスマホが光った

スマホを見るつもりはなかったのだが
近くにあったため、画面に表示された通知が見えてしまったのだという

その通知は、マッチングアプリからのものだった

普通なら、風呂上がりの彼に
その場で問い詰めるのが一般的な流れなのであろう

でもケーコは一味違う
自分もすぐさま、そのマッチングアプリをダウンロードし
仮名で登録

その後、彼とマッチングし(もはや執念)
会う約束をとりつけた後、ネタばらしをして
「いい加減にして!」
と別れたそうだ

いや、お互い遠回りしすぎだろう

「恋は盲目」とはよく言うけれど、ここまでくるともはや
恋愛という競技を見ているようだった

彼女がいるのに、顔出しで堂々とマッチングアプリをしている彼もなかなかの強者である

でも、本番は別れた後だった

数週間後
ケーコのもとに、一通の封筒が届いた

差出人はその元彼
中には手書きの手紙が入っていたという


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この記事を書いた人

30代、夫婦二人暮らし。日々、誰のためでもなく、自分がいかに「ほのぼの」暮らすかを追求して楽しんでいるミニマリストです。週末は珈琲の焙煎をしています。このブログでは、そんな僕の「ほのぼの生活」を記録していきます。

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